始まりの鐘。それは生と死の狭間へ向かう音でもあった。
「これから命のやり取りをするんだ。余計な事を考えるとすぐ殺られるぞ!」
戦う者・・・・戦いを見守る者・・・・。
「アイツには戦争にかかわって欲しくないんだよ!目の前で人が死んでいくのを見せたくないんだよ!
」
戦いを作る者・・・・。
「気楽な奴等だ、戦場では自分の仲間達が死んでいるというのに、政治の話で笑ってやがる。」
「我が名はデストロイ。全てを破壊尽くす闇の者なり」
現われる敵。友の存在。
「悪いな。こいつはまだうちの戦力に必要な人材だ」
生と死に立たされた俺達の生きる手段はただ一つ。
「お前はもう一人で戦っているのではない」
生きる場所を作る事、生き抜く術を知る事。
「我々シルメリアの旗の元で、一人の戦士として戦っているのだ。」
「鳥人類と植人類は他のビーストのように人間の有害物質の変化で現れた人種ではない。我々は元々作られた人種なのだ。人間に・・・」
ビーストの存在する意味は?
「勝利の為に友を見捨てて・・・勝利のために死を選んで何になる!俺達が戦うのは勝利の為なんかじゃない!
勝利の先にある世界の為だ!戦場で戦って、勝利し、新しい世界を作る為だ!なのに、ここで死んでどうする!
勝利しても勝利した者が死んでどうなる!」
戦い、傷つく訳は?
「もう・・・これ以上死なせない!!!」
死んでいく仲間達。
何もできずにいる自分が・・・・醜く見えた。
「我々の血筋は代々ずっとそいつを抹殺するように呪われている」
生きたいという強い意志が、俺達を現実に残していく。
「しかし、まだこれで終わったわけではない。これからだ!これから・・・」
目的を求め、求める心はやがて力となる。
「自分の悲しみを隠し、みなの悲しみを和らげようと必死だ。そのため、さらに悲しそうにしている」
守る気持ちは優しさに似ていて。
「何で人々は戦うんだ?争いはなぜ終わらないんだ・・・?」
悲しみは苦しみと同じ味がする。
「目前を見ろ!お前はここにいるんだろう!だったら戦え!」
戦いは憎しみを生み、憎しみまた戦いを呼ぶ。
「我々はこのシルメリアのため、長のために戦いに加わる」
想いの重さと、生き抜く強さは比例し。
「出陣だ!」
やがてそれらは法則となる。
「若・・・この世界を変えてください。我々の、生きる・・・・理想の世界を・・・作って・・・・・」
俺達にこの居場所を授けたのは、運命と名乗る現実か。
「分からない…嫌だ…嫌だ!死にたくない!死にたくない!」
「私をかばって…っ、ルイが…!!ルイが!!」
俺達は正義なのか、悪なのか。
「何で軍は攻撃して来るんだ!日は沈んだはずだろ!」
「レイン…お前はまだ生きなければならない。自分の目的のために…」
「私もシルメリアの幹部だ。お前達を守る事ができるのなら…」
答えを探し彷徨うのは、果して俺の意思なのか。
「俺たちはこのシルメリアを守るためにここに来た!なのに、これからこの世界を担う、この世界を変えるこいつらを守れないでどうする!」
「また、一緒に話しとか、できるよね?」
助けを求め、差し伸ばした手の先にあるのは・・・・振り払おうとしている運命なのか。
「必ず、必ず世界を、この世を変えろ! 行け!我らの希望よ…
思いを繋ぐ者よ!」
本当に悪いのは・・・誰なんだ?
「違う!悪いのは・・・・悪いのは・・・この俺だ!」
*BLUE SKY の神様へ
そして俺達は戦争という名の舞台に降り立つ・・・・・・・・・・・・・・・・