BLUE SKYの神様へ〜プロローグ〜
「はあ…はあ…」
バスを降り、一気に走り出す。
両手で、2切れのショートケーキが入った箱をしっかり抱え。
左ポッケには、この前渡せなかったプレゼントを入れて。
星のヘアピン。気に入ってくれるといいけど…。
自分の誕生日なのに、祝ってもらう人にプレゼントをあげるのはなんだか不思議な感じがする。
まあ、この間のあいつの誕生日は、急な発作が起こって渡せなっかたから…。
今日渡すって決めていた。
待ってるあいつの顔が浮かび、フッと笑う。
総合病院のまん前まで来て、信号につかまる。
足を止め、深呼吸。息を整えた。
ケーキが崩れてないか、少し覗いてみる。問題ないようだ。
信号が青に変わる。
それと同時に走り出だす。
ちょうど道の真ん中まで来たところだった。
キキィィィ――――――――
その音に驚き、思わず立ち止まる。
大きなトラックがこちらに向かって……
「……あっ」
ドン………。